沙羅の会

沙羅の会とは

障がいを持った子供の保護者が、平成8 年から開所した工房阿列布を物心両面から支援するために結成されました。
平成16 年に工房阿列布が社会福祉法人愛篤福祉会を設立するまで支援し続け、別の会に引き継ぎましたが、その後を引き継いだ後援会が役割を終了し、令和元年に解散しました。
しかし愛篤福祉会の理事やボランティアの方から、利用者の高齢化による体力の衰えや、利用者を支える保護者の80 歳を超える高齢化などの事例を踏まえ、利用者の終の棲家の建設を具体化する意見が出、令和3 年10 月に沙羅の会再結成に至りました。
ご賛同いただける個人、企業団体の皆様によって目的達成に向けた活動をしております。

会長挨拶

沙羅の会会長 長谷川 雅子

 私は長い間沢山の方々に支えられて仕事をしてまいりましたが、今年体調を崩し第一線から退きました。コロナ過の中、長い自粛生活の中でつくづくと思うことがございました。
振り返れば紆余曲折はあったものの、何という幸せな人生だったのか、今まで出会った皆様方に唯々感謝、そして出会ったすべての方々に心からの御礼を申し上げたい気持ちでいっぱいでございます。
『感謝』その一言に尽きる人生でございましたが、世の中にお返しもしなければと思い、私自身、二十数年継続して参りました福祉施設へのボランティア活動に残りの時間を使いたいと存じました。
平成元年から今なお、我が子のために「終の棲家」を作ろうと頑張っている障害の子の親御さんの存在がございます。その親御さんは子供の面倒を見ながら施設で働いておりますが、法律の壁により、なかなか「終の棲家」が実現できません。
三十年もの間、夢を追い続けた親御さんの願いを叶える手助けができないものか、私は自分の非力も顧みず、願いが達成できる日を共に夢見ようと思い、今回、有志の方々と共に『沙羅の会』を立ちあげました。
決して表立って声を出せない親御さんには、色々な助けが必要でございます。なかには福島県の原発事故で北海道由仁町に避難所した家族や、いわき市で親子ともども高齢化しているご家族もおります。
そのご家族はもとより、お子さんの安心した暮らしを提供したいという法人の願いを達成してさし上げたく存じます。
どうか、できることをご提案、ご提供、ご支援を頂けると大変嬉しゅうございます。

沙羅の会会長 長谷川 雅子